ここでは、臨床心理士の倫理についてまとめます。
臨床心理士の倫理について定められた「倫理綱領」はいくつかありますが、下記の2つに代表されます。
日本臨床心理士資格認定協会の制定した「臨床心理士倫理綱領」は、前文と全9条からなります。
臨床心理士として、倫理綱領に抵触する行為をした場合、倫理員会の審判にかけられます。違反の程度によって、「厳重注意」、「一定期間の登録停止」、「登録抹消」の処分があります。
臨床心理士倫理綱領を「要約した内容」を下記にまとめます。
臨床心理士が遵守すべき倫理のうち、「秘密保持」と「インフォームド・コンセント」の具体的な内容についてまとめます。
臨床心理士は、必要と認めた場合以外の内容を他に漏らさないようにし、来談者の秘密を保護する責任をもちます。
具体的な内容については下記が挙げられます。
「インフォームド・コンセント(クライエントが援助の内容に関する十分な説明を受け、理解したうえで自由意志に基づきそれに同意すること)」は、クライエントを守るだけでなく、心理士自身も守ることにつながります。
その具体的な内容については、日本臨床心理士会倫理綱領の第4条では、下記のように示されています。