本文へスキップ

公認心理師・臨床心理士・心理職(心理系公務員)を目指す方々のための「心理学用語」を説明したサイトです

心理学用語集: 双極性障害

 3 - 精神病理抑うつ障害群・双極性障害 > 42- 双極性障害

 ここでは、「双極性障害」についてまとめます。ICD-10では、「気分障害」の下位分類の1つとなります。
 
 双極性障害は、うつ状態と躁状態を繰り返す慢性疾患です。日本の有病率は、双極Ⅰ型,Ⅱ型合わせて、0.7%程度とされます。



双極性障害の基本症状

 基本症状である躁状態は、DSM-5において「躁病エピソード」として定義されています。
 躁病エピソードとは、症状がほぼ毎日「1週間」持続する場合ですが、ほぼ毎日「少なくとも4日間」持続する場合は「軽躁病エピソード」になります。
(* 下記のエピソード[]内の英数字は基準を表す。)  

  1. 気分が異常かつ持続的に高揚し、開放的・易怒的 [A]
  2. 異常かつ持続的に亢進した目標志向性の活動や活力 [A]
  3. 自尊心の肥大/誇大 [B-1]
  4. 睡眠欲求の減少 [B-2]
  5. 多弁 [B-3]
  6. 観念奔逸 [B-4]
  7. 注意散漫 [B-5]
  8. 目的志向性の活動/精神運動焦燥 [B-6]
  9. 困った結果につながりうる活動への熱中。買いあさり・性行為・投資 [B-7]

DSM-5の「双極性障害および関連障害群」に含まれる診断名としては、「双極Ⅰ型障害」、「双極Ⅱ型障害」、「気分循環性障害」があります。

双極Ⅰ型障害:

 大きな不利益や日常生活に著しい支障をきたすような明白な躁状態の症状があります。
「躁病」のみ、または「躁病とうつ病の発症」が診断基準となります。

双極Ⅱ型障害:

 周囲に迷惑がかかるほどではないが、周囲からわかるレベルの躁状態の症状があります。
「軽躁病」と「うつ病」の発症と反復が診断基準となります。

躁状態の時には病識が持てず、爽快感が強いため、自発的な治療導入・継続が困難な場合もあります。
そのために、経済的、社会的損失を被らなように、非自発的な入院が必要な場合もあります。



双極性障害の援助方法

 双極性障害の原因は解明されておらず、遺伝的な要因やストレスなどの外的要因などが関連しているとされています。
 病前性格も関連がなく、心理療法だけで根本的な治療はできません。
 
治療は、「気分安定薬」を用いた薬物療法が基本です(リチウム、バルプロ酸など)。

 治療継続への動機付けや心理支援、対人関係や生活リズムのための心理・社会的支援や治療も併用します。



3 - 精神病理 > 抑うつ障害群・双極性障害 >





バナースペース