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心理学用語集: 睡眠障害・依存症

3 - 精神病理摂食障害・睡眠障害・依存症 > 63- 素行症・窃盗症

 ここでは、DSM-5の秩序破壊的・衝動制御・素行症群のうち「素行症(素行障害)」、「反抗挑発症(反抗挑戦性障害)」、「窃盗症」についてまとめます。

用語:素行症(素行障害) / 反抗挑発症(反抗挑戦性障害) / 窃盗症



素行症

 素行症(素行障害)とは、他者の人権や社会的規則を侵害する持続的反復的な行動パターンによる障害とされます。      
 発達障害の二次障害として現れることもあります。

 DSM-5における診断基準としては以下が挙げられます。

  1. 人および動物に対する攻撃性
    いじめ、強迫、威嚇。喧嘩や雇用期の使用。人や動物に対して残酷。強盗や強姦に類する行為など。
  2. 所有物の破壊
    放火、所有物の破壊。
  3. 虚偽性や窃盗
    不法侵入、他人をだます、万引きなど
  4. 重大な規則違反
    親の禁止を破った外出、家に帰らない、学校を怠けるなど


反抗挑発症(反抗挑戦性障害)

 反抗挑発症(反抗挑戦性障害)とは、怒りにもとづいた反抗的、挑戦的な行動による障害とされます。      
 発達障害の二次障害として現れることもあります。

 DSM-5における診断基準としては以下が挙げられます。

  1. 怒りっぽく/易怒的な気分
    かんしゃくを起こす、神経過敏・いらいらさせられやすい、怒り・腹を立てる
  2. 口論好き/挑発的行動
    権威ある人物や大人と口論する、要求に従わない。規則に従う事を積極的に反抗、拒否する。故意に人をいらだたせる、自分の失敗・不作法を他人のせいにする


窃盗症

 窃盗症とは、経済的利得目的以外で、窃盗行為を反復的に実行する障害とされます。
 DSM-5における診断基準としては以下が挙げられます。

  1. 個人用に用いるためでも、金銭価値のためでもない。
    物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される。
  2. 窃盗におよぶ直前の緊張の高まりがある。
  3. 窃盗に及ぶときの快感、満足、開放感がある。
  4. 窃盗は、怒りや報復を表現するためでなく、妄想や幻覚への反応でもない。

 窃盗行為が持続する「期間」は診断期間には含まれていません。




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