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心理学用語集: オペラント条件づけ

1 - 基礎心理学学習 > 12- オペラント条件づけ

オペラント条件づけ、または道具的条件づけと呼ばれる学習について説明します。


オペラント条件づけとは

 オペラント条件づけとは、Skinner,B.F(スキナー)が発見した自発的な行動に対する条件づけです。
 自発的、もしくは道具を使った反応(行動)に対して、強化刺激(強化子)を与えて、その行動の生起確率を増加させます。
 オペラント条件づけは道具的条件づけともいわれ、刺激でなく、行動に対する学習を説明しようとするものです。

 オペラント条件づけでは、自発的に生じた行動を「オペラント行動」といい、これに弁別刺激と強化刺激を随伴させ、反応の頻度や内容を変容させる条件づけを行います。
 弁別刺激とは、行動の手がかりとなる刺激であり、「弁別刺激を受けたときにオペラント行動をすること」について強化が行われます。随伴(ずいはん)とは、ある物事に伴って起こることです。

 例えば、有名なスキナー箱(ネズミ用とハト用がある)の実験では、ブザーが鳴ったときに偶然ネズミがレバーを押すと餌が出てくるようにしておくと、ブザー(弁別刺激)が鳴ったときにレバーを押す行動(オペラント行動)をする頻度が高くなります。この頻度の上昇を強化といい、その強化刺激(ここでは餌がでること)を強化子といいます。


三項随伴性 :

 このような「弁別刺激」-「反応」-「反応結果」の3つの項からなる連鎖のことを「三項随伴性」と呼びます。(行動分析学では、この三項随伴性に基づいた分析をABC分析と呼びます。)
オペラント行動の対象としては、中枢神経系が関与する随意反応(意志によって動かすことのできる反応)のみとなります。



オペラント条件づけの方法

オペラント条件づけの方法に関する用語を説明します。


強化スケジュール :

 強化スケジュールとは、オペラント行動に対して、どのように強化子を提示するかということを指します。
 毎回強化することを「連続強化」、時々強化することを「間欠(間歇)強化」または「部分強化」といいます。間欠強化の方が消去されにくいとされます。

シェイピング :

 習得が望まれる行動をスモールステップに分けて、容易なものから近い行動を取った時、その行動を強化することで、行動形成を促し、逆に離れた行動を取った時は強化を与えません。
スモールステップとは、Skinner,B.F が提唱した手法で、行動を細分化して強化するやり方をいいます。

漸次接近法 :

 オペラント水準とは、行動変容以前の自発的行動であるオペラント行動の出現頻度のことです。
 漸次接近法とは、オペラント水準の高い類似の反応から順次強化していく方法をいいます。



道具的条件づけ

 道具的条件づけとは、Thorndike,E.L.(ソーンダイク)が研究行った条件づけです。厳密には、オペラント条件づけと道具的条件づけは異なります。研究では、「離散オペラント手続き」と呼ばれ、試行を単位として、「特定の行動」によって強化子を得られるような問題箱が用いられます。「猫の問題箱」が有名です。

 一方、「自由(フリー)オペラント手続き」は、自由な行動ができ、自発的な行動に対して強化子を与える手続きです。スキナーの研究が該当し、この手続きによる学習をオペラント条件づけと呼ばれます。
「特定の行動」と「自由な行動」が両者の条件づけの違いです。

<補足>
 通常、オペラント行動は機能的に定義され個々の運動の差異を考慮しません。そうした個々の物理的性質は反応トポグラフィとして記述されます。




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