キャリアは「個人の生涯にわたる職業選択の活動や態度」や「生涯にわたる役割や生き方のプロセス」などと定義されます。ここでは、「キャリア理論」について説明します。
用語:スーパー (Super)の理論 [ライフステージ, ライフ・キャリア・レインボー, キャリア・アダプタビリティ, アーチモデル ]/
シャイン (Schein)のキャリア・アンカー / コンピテンシー /キャリア・ラダー / キャリア・プラトー
Super(スーパー)は「ライフステージ(ライフスパン)」、「ライフ・キャリア・レインボー」、「キャリア・アダプタビリティ」、「アーチモデル」といったキャリアに関する概念を提唱しました。
キャリア・アンカーとは、個人が選択するときに絶対に譲れない「欲求・価値観・能力など」のことであり、シャイン(Schein, E.H.)が提唱しました。
キャリアに対する根源的な指向であり、「才能・能力」「動機・欲求」「態度・価値」といった自己のイメージ・認識パターンの相互作用によって形成されてゆきます。
キャリア・アンカーには下記の8種類があるとされます。
「コンピテンス」とは、物事を成功させたり効率的に行うための「能力や技量」のことです。
「コンピテンシー」とは、職務や役割における効果的な行動、優れた行動に結びつく「個人特性」のことです。高業績者の行動特性ともされます。
コンピテンスが一般的な能力を意味しますが、コンピテンシーは他との差別化(高業績)につながる特性・能力を意味します。
キャリア・ラダーとは、組織におけるキャリアアップ(昇進等)のための「はしご(ラダー)」を意味する能力開発や人事制度のシステムです。
はしごを昇るように下位職から上位職へとキャリアアップできるように、仕事内容を難易度や賃金に応じて複数の職階に細分化し、それらに必要なスキルを明確にした仕組みです。
キャリア・プラトーとは、昇進や能力が停滞している(頭打ち状態)の事です(高原=プラトーを上り続けると、その先が台地=平らとなっている様子から)。
中年期を迎えると昇進の見通しがわかる、能力の限界や成長ができない事を感じるといったことから、キャリアプラトーになることが多くみられます。