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心理学用語集: 意思決定理論

1 - 基礎心理学社会心理学> 6A- 意思決定理論

 ここでは問題解決方法や意思決定理論についてまとめます。
用語:アルゴリズム・ヒューリスティックプロスペクト理論ゲーム理論



アルゴリズムとヒューリスティック:

 問題解決に用いる情報処理の方法である「アルゴリズム」と「ヒューリスティック」についてまとめます。

 アルゴリズムとは「必ず問題の答えを得るための規範的且つ系統的な方法」とされます。

 ヒューリスティックとは「人が複雑な問題解決などのために、暗黙のうちに用いている簡便な解法や法則」であり、経験則とほぼ同義とされます。

 ヒューリスティックには以下のような種類があります。問題解決までの時間は短時間ですが、バイアスを含み必ず正しい訳ではありません。

  1. 利用可能ヒューリスティック/想起ヒューリスティックス:
     想起しやすい事柄や事項を優先して評価しやすい意思決定プロセス。
  2. 代表性ヒューリスティック(representative heuristic):
     特定のカテゴリーに典型的と思われる事項の確率を過大に評価しやすい意思決定プロセス。
  3. 係留と調整:
     最初に与えられた情報を基準として、それに調整を加えることで判断する。最初の情報に現れた特定の特徴を極端に重視しやすい意思決定プロセス。

意思決定理論

 意思決定理論(決定理論)とは、人間の意思決定に関する心理学的知見を説明するための記述的な理論とされます。
 意思決定理論に関連する用語についてまとめます。

プロスペクト理論:

 プロスペクト理論とは、「選択の結果得られる利益もしくは被る損害に対して、人がどのような選択をするか」という不確実性下における意思決定モデルとされます。
 行動経済学における成果として、提唱者のカーネマンはノーベル経済学賞を受賞しています。プロスペクト理論の特徴を下記のまとめます。

  1. 「確率に対する人の反応は線形でない」
     人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先する。
     一方で、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向(損失回避性)がある
  2. 「価値の大きさは金額に比例しない」
     主観的な満足の度合いは利得の絶対量と比例しない。金額が2倍になっても、価値は2倍にならず1.6倍程度となる。
  3. 「意思決定の基準は価値関数と確率過重関数によって決まる」

    価値関数:
     金額が大きくなるほど満足度の反応が緩やかになる(金額が大きいほど、金額の変化に対して満足度の変化が小さい)

    確率過重関数:
     人は客観的確率が低い状態では過大評価する。一方、客観的確率が高い状態では過小評価する傾向がある。


ゲーム理論 :

 ゲーム理論とは、利害の相反するいくつかの行動主体が、自己の利益を最大にしようとする個人の行動決定を表現した数学モデルのことです。
 「囚人のジレンマ」はゲーム理論として有名です。自分自身の減刑のために、他の囚人を告発するという囚人の行動決定のモデルです。



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