本文へスキップ

公認心理師・臨床心理士・心理職(心理系公務員)を目指す方々のための「心理学用語」を説明したサイトです

心理学用語集: ペアレント・トレーニング

2 - 心理療法その他の心理療法 > 85- ペアレント・トレーニング

 ここでは、「ペアレント・トレーニング」についてまとめます。

用語: ペアレント・トレーニング



ペアレント・トレーニング

 「ペアレント・トレーニング(PT)」とは、子どもの健全な成長発達の促進や不適切行動の改善を目的とした親向けの子育てトレーニングです。
 日本においては主に発達障害児の家族の支援方法とされ、厚生労働省の「発達障害児者及び家族等支援事業」においても、都道府県・市町村に対して推進されています(厚生労働省 )。
 下記にペアレント・トレーニングの特徴をまとめます。

  1. 米国にて「共同治療者としての親」という位置づけのなかで発展してきており、「行動変容の技法の学習」を通して、親の養育行動を変容させる教育的なアプローチをとる。
  2. 効果としては「子どもの適用行動の獲得や問題行動の改善」、「親の養育スキルの獲得」、「親子関係の改善」、「親のストレスや抑うつ状態の軽減」などが報告されている。
  3. 多くはグループ形式で実施される。
  4. 自閉スペクトラム症や注意欠如/多動症(AD/HD)などの発達障害を対象としたものには「ASD-PT(自閉スペクトラム症のPT)」、「肥前式」、「精研式」、「奈良式」、「鳥取大学式」などがある。
  5. そのほか、一般的な親を対象とした「ノーバディーズ・パーフェクト(NP:子育てスキルの向上)」や、「コモンセンス・ペアレンティング(CSP:米国最大の児童養護施設ボーイズタウンが開発)」、「DBD-PT(破壊的行動衝動のPT)」などがある。



2 - 心理療法 > その他の心理療法 >