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心理学用語集: 心理状態に対する質問紙

4 - 心理査定・検査質問紙・作業検査法 > 24- 心理状態に対する質問紙

 ここでは、心理状態を検査する代表的な質問紙法をまとめます。

  1. 不安尺度
    MAS(顕在性不安尺度)」
    STAI(状態-特性不安尺度)」
    LSAS-J(リーボヴィッツ社交不安尺度)」
  2. 精神的・身体的健康状態の尺度
    CMI(コーネル健康調査票)」
    GHQ(精神健康調査票)」
  3. 抑うつ尺度
    BDI(ベック抑うつ質問票)」
    SDS(うつ性自己評価尺度)」
    「HAM-D(HRSD:ハミルトン抑うつ評価尺度)」
    「エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)」

不安尺度 MAS・STAI
MAS(顕在性不安尺度):

 「MAS(顕在性不安尺度)」は、Taylor,J.A(テイラー)が、不安を定量的に測定するために、「MMPIから質問を抽出して作成した質問紙」です。
 顕在的な不安とは、発汗などの身体的な兆候及び、緊張や心配など精神的な兆候として表れる不安のことです。
 日本版は、不安尺度50項目に、妥当性尺度15項目を加えた65項目から構成されています。

STAI(状態-特性不安尺度):

 「STAI(状態-特性不安尺度)」は、Spielberger,C.D(スピールバーガー)が開発した不安尺度です。
 「状態不安」と「特性不安」の両方を測定します。
 状態不安とは、一時的な情緒状態であり、感情状態と生理的反応からなります。
 特性不安とは、不安状態に対する個人の反応傾向で、比較的安定した性格傾向を意味します。
 状態不安と特性不安に対する質問がそれぞれ20項目であり、全40項目から構成されます。

LSAS-J(リーボヴィッツ社交不安尺度):

 「リーボヴィッツ社交不安尺度(LSAS-J:Liebowitz Social Anxiety Scale)」は、Liebowitz,M.R.(リーボヴィッツ)によって考案された社交不安症の尺度です。
 24項目の質問から構成され、重症度の評価が可能です。

 これら以外のの代表的な不安尺度としては、Cattell,R.Bが作成した40項目の不安尺度である「CAS(不安測定性格検査)」などがあります。



精神的・身体的健康状態 CMI・GHQ
CMI(コーネル健康調査票):

 「CMI(コーネル健康調査票)」は、コーネル大学のBrodmanらにより開発された質問紙で、身体的及び精神的の自覚症状を測定します。
 日本語版は、12区分の身体的項目と6区分の精神的項目からなり、男性211項目、女性213項目の質問から構成されています。
 医療機関における「問診の補助」としてや、産業や教育における「神経症の重症度のスクリーニングテスト」としても用いられます。

GHQ(精神健康調査票):

 「GHQ(精神健康調査票)」は、英国Maudsley精神医学研究所のGoldBergによって開発された質問紙です。主に神経症者の症状把握、評価及び発見に有効な「スクリーニングテスト」です。
 A)身体的症状、B)不安と不眠、C)社会的活動障害、D)うつ傾向に関する60項目の質問から構成されています。
 短縮版として、GHQ30(質問30項目)、GHQ28(質問28項目)、GHQ12(質問12項目)があります。



抑うつ尺度 BDI・SDS・HAM-D・EPDS
BDI (ベック抑うつ性尺度):

 「BDI(ベックうつ性尺度)」は、Beck,A.Tが開発した抑うつの重症度を測定するための尺度です。
 過去2週間の状態についての21項目の質問から構成されています。現在は、BDI-IIが利用されています。
 点数の指標としては、抑うつ軽度「14〜20点」、中等度「21〜26点」、重度「27点以上」となっています。

SDS(うつ性自己評価尺度):

 「SDS(うつ性自己評価尺度)」は、Zung,W.W.K(ツァン)が開発したうつ病関連の全ての症状を包括した抑うつ尺度です。
 20項目の質問からなる4件法の自己による評定尺度です。最低が20点で高得点ほど重症度が高く、カットオフは40点です。
 点数の指標としては、抑うつ軽度「40〜47点」、中等度「48〜55点」、重度「56点以上」となっています。


 そのほか代表的な抑うつ尺度として下記のようなものがあります。

HAM-D(HRSD):

 「HRSD(ハミルトン抑うつ評価尺度):HAM-D」は、Hamilton,M.Aが開発した「検査者」が記入する抑うつ評価尺度です。精神医学臨床でよく使われます。

エジンバラ産後うつ病質問票:

 「エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)」は、Coxらが開発した「自記式」の産後うつのスクリーニング尺度です。「妊娠前期」から「産後 1 年以上」の期間の女性を対象に用いられます。
 日本人のカットオフは9点(以上)です。



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