ここでは、作業検査法である「内田クレペリン精神作業検査」をまとめます。
他の作業検査法としては、「ベンダー・ゲシュタルト・テスト」があります。
内田クレペリン精神作業検査は、Kraepeline,E(クレペリン)の行った精神機能の研究を「内田勇三郎」が応用して開発した、性格や適性評価の心理検査です。
クレペリンは、1桁数字の連続加算過程に働く精神機能について研究した結果、下記の「作業機能の5因子」を抽出しました。
そしてクレペリンは、これらの5因子が総合されたものとして「作業の推移」を解釈できるとしました。
内田クレペリン精神作業検査は、この考えを基にして、1桁数字の連続加算という作業の量的・質的な推移から人格や適性を判定します。
実施方法は、ランダムに並んだ1桁の数字を連続して加算し、下1桁を記入します。
1分毎に行を変えながら、「前半15分、休憩5分、後半15分」とする30分法で行ないます。
1分毎の作業量の推移を折れ線グラフにして、「作業曲線」を作成します。
判定は、被検者の作業曲線と健常者のデータを基に作成された「定型曲線」を比較して行ないます。
そして、作業量の安定性や、作業ミス(誤謬率)、作業量の変化(初頭、休憩、終末)などから、人格や適性を判定します。
定型曲線(健常者常態定型)は、下記のような特徴があります。健常者(健常者常態定型)と病者・異常者の結果(非定型)には、明確な差が生じるとされます。
作業期間 | 定型曲線の特徴 |
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前半 | 前半は「U字またはV字型の曲線」
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後半 | 後半は「右下がりの曲線」
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