ここでは、質問紙法による「パーソナリティ検査」をまとめます。
用語:NEO-PI-R / TEG(東大式エゴグラム) / MPI(モーズレイ性格検査) / EPPS / CPI
ビッグファイブ理論に基づき、人の特性の5次元を測定する性格検査です。5次元は「神経症傾向(N)」「外向性(E)」「開放性(O)」「調和性(A)」「誠実性(C)」の5つです。
240項目からなり、「非常にそうだ・そうだ・どちらでもない・そうでない・全くそうでない」の5件法の尺度です。
「NEO-FFI」は短縮版であり60項目からなります。
下位尺度などについてはビッグファイブ理論を参照してください。
「TEG(東大式エゴグラム)」は、エゴグラムをもとに東京大学医学部が開発した53問の質問項目からなる性格検査です。
エゴグラムは、Berne,E.(バーン)の交流分析理論に基づき、Dusay,J.(デュセイ)が考案した性格診断法です。
「CP:批判的な親」「NP:養護的な親」「A :大人」「FC:自由奔放な子ども」「AC:順応した子ども」の5つの自我状態を測定します。
「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3件法であり、妥当性尺度があります。
MPIは、「Eysenck,H.J(アイゼンク)」が、自らの性格理論に基づいて開発した質問紙です。
性格を「外向性−内向性(E尺度)」と「神経症的傾向(N尺度)」の2つの次元から捉えます
日本版は、MMPIの虚偽発見尺度を含む80問の質問から構成され、「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3件法の尺度です。
EPPS(エドワーズ個人的傾向目録)は、「Edwards,A.L(エドワーズ)」が、Murray,H.Aの欲求圧力理論に基づき作成した性格検査です。
15種類の欲求の強さを測定します。
回答は「はい・いいえ」ではなく、社会的望ましさがほぼ同等の2つの項目から、どちらかを1つを強制的に選択させる方法であり、255組の項目からなります。
CPI(カリフォルニア人格検査)は、人格の「健全で積極的な側面」を把握できるような心理検査です。
18尺度と4尺度群から構成され、480項目からなる2件法の検査です。