ここでは、心理的アセスメントが「要請される形態」と「支援方針の策定」についてまとめます。
用語:
心理的アセスメントが要請される形態としては、下記が挙げられます。
心理的アセスメントを通して把握された情報をもとに、問題の背景にある課題やメカニズムを検討します。
クライエントを症状だけでなく意識的・無意識的な問題を複合的にとらえ評価していくことは「ケースフォーミュレーション(事例定式化)」と呼ばれます。
次のような観点をもってクライエントへの理解を深めていきます。
アセスメントの結果に基づいて、支援方針を策定していきます。
支援方針は、「クライエントに対する直接的な支援」だけでなく、「周囲を取り巻く人たちに対する働きかけ」も必要となります。
支援方針に必要な視点を下表にまとめます。
1.抱えている課題解決にむけた支援方針 |
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クライエントが抱えている課題に対して、治療やリハビリ、二次障害の予防や低減など、目的を整理し、支援構造や方法を決めていきます。 | 2.家族、学校、職場等に向けた支援方針 |
クライエントの家族や所属している組織・機関の環境が、当事者の問題や症状の原因となっている場合もあります。 家族や所属機関を理解したうえで、協力関係を構築し、ともに支援していくための支援構造や方法をきめていきます。関連機関や関係者と合同カンファレンスを行うことは有効とされます。 | 3.潜在的可能性を引き出すための方針 |
現在の環境の中で、クライエント本人の健康的側面や資質が活かされていない場合も少なくないため、潜在的可能性を引き出すような方針を決めていきます。 | 4.すでにある支援者や支援機関への情報共有 |
すでにある支援者や支援機関へ情報共有をすることで、クライエントへの理解が深まり、支援の充実につながることも可能となります。 クライエントに関わる支援者間で、必要な役割を担いあうことで、多面的に支援することが可能となります。 |